ピアス

両方の耳にピアスをしています。２５歳の時に付けたので、４４年前です。

入浴の時に無くした時があって、家族が、外してから、お風呂へ、とか

もう付けなくて、いいんじゃあない、と言います。余計な、お世話です。

７０年生きると７０年の思い出・知恵・物・捨てられない物・捨てたいものまで

色々沢山あります。今の住所に越した時は、かなり捨てました。捨てられました。

取っておけばよかったと思ったものまで捨てたのでした。それから決めました。

捨てる、捨てないは自分で決めて、迷ったら保留にし、そのままに。

持ち主にしか、その価値はわからないからです。他人には、ガラクタに見えても

持ち主に任せて欲しいです。捨てることはいつでもできるからです。

ピアスは原宿で付けました。１８歳の友達が一緒に付けて、と言ったからです。

２５歳の私と１８歳の彼女は同じインテリアデザイン学科のクラスメイトでした。

社長の娘さんという彼女は言う事が面白かったのです。例えば、デパートに行くと

このデパート丸ごと、全部、買って！パパ！と言って泣いた子供なのだそうです。

放課後、竹下通りの中程の店に入り、ピアスを装着しました。選んだピアスを

ホッチキスのような器具に入れ、消毒し印を付けた所にガチャンとして終わり。

消毒は毎日して、傷が塞がるまでは痛かったです。何度か化膿した事があります。

化粧もしないし・おしゃれもしない（白髪は赤く染めてます）贅沢も、してない

のだからピアスくらいは、いいと思っています。ピアスは東京の思い出なのです。

それにイギリスのお祖母様がピアスして、颯爽と歩いてましたから、テレビで。