息子が建てた今の家は、今までのどの家よりも快適です。婚家は古くて、狭くて
暖房もなく、寒いだけの家でした。その後の借家は、狭小借家だったり、古くても
部屋数が多かったり、と町内を転々と楽しく、のびのびと、生活してきました。
そんな中で思ったことは、家は生活上の単なる“器”であり、どんな生活を送るか
これが大事なのと。○億円の家で不仲で暮らすより、ボロ家でも仲良く暮らす方が
幸せなのに。息子世代は違って、それなりの家で、それなりの生活を望みます。
息子達は、それぞれの家を建てましたが、家族が健康で仲良く暮らして欲しい。
昔は”雨露が凌げれば良い”と聞きましたが死語になりました。北国は雨露の
他に雪・風もあります。1年中、温暖な気候の所なら屋根があるだけでも、暮ら
せそうですが。サバイバル生活みたいで現代人には、とても無理です。
息子の家は高気密・高断熱の家だそうで魔法瓶の中に住んでいるのと同じだよと
ペンキ屋さんに言われました。成程、雨が降っても音がしないし、物音も窓を
閉めれば、なくなります。ですが、孫達が騒ぐ騒音は物凄い反響で耳を塞ぎたく
なります。これは気長に言って聞かせるしかありません。
4年前の冬からエアコンで24時間暖房する事にしました。日中はストーブも兼用。
エアコンは付けたり、消したりの時に電気消費量が高くなる様で、一定温度で
継続運転をしています。夜間、布団から出た時に“寒い!”と言わなくて済みます。
用が済んで、また眠りにつきます。布団の中と室温が少ない温度差が身体に
優しいです。それでも、夫は脳出血を起こしましたから、戸外に出た時の発症
かもしれません。発症の準備は何か月前・何年前から始まっていたのでしょう。
ある時、息子はスイッチパネルの周りから、冷たい風が入ってくるのを感じて考え
始めたようです。スマホ・ネットの動画を見たりして床下に潜って、冷たい風を
追跡しました。折角24時間暖房にしたのですから、完璧さを追及したくなった
ようです。基礎部分の収縮・膨張で断熱材に隙間が出たり、柱周り・配管の周りに
隙間があったりと改善箇所が多数見つかりました。気密シートも貼りたいと言い
出しました。休日は孫達と、平日は手の空いてるときに、せっせ、せっせと工事に
勤しみました。ある時、お昼になっても、床下から戻ってきません。夫は入院中。
息子にまで何かあったら?と心配になり、救急車を呼びました。結局無事でした。
因みに息子は消防団員です。人騒がせな1日でした。つい最近、夫の発病で救急車を
呼んだばかりなのに。心配性なのかもしれません。チョットだけ猛反省!
今までで一番、住環境が快適ですから、幸せです。ある1点を除いての話ですが。
ある1点は、私の人生から、引き算する事にしました。
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