子どもは、親には到底理解出来ない行動を取る事があります。(男の子しか、経験ないですが。)
小学生時代は毎日友達と川、山、沼など、自然の中で遊びまわっていて、毎日を活き活きと楽しく
過ごしている次男でした。母には微笑ましく思えたのに、中学生になった途端、暴力沙汰等を頻繫
に起こすようになり、学校に呼び出され、相手方に出向き、子どもがした事に只、只、頭を下げて
謝罪の言葉を繰り返すのが、日課にになりました。自分がしたことの意味が分かり、反省し
自分で立ち直ってくれることを信じるしかないと思いました。
知り合いに話したら「そうだよ!頭下げるのは、親の仕事!こんな頭でいいならと私は頭下げたよ。
仕方ないよ、子どもの為だもの。親が頭を下げったって、親の人格まで下がる訳ではないから。」
そして、警察沙汰になる事件を起こして、所轄の警察署に何度も足を運び、事情を聞かれました。
事の重大さが明らかになるにつれ親の自信も薄れる中、今、この子を見放したら立ち直る機会まで
失くしてしまう。諦めてはいけない、親だけは、この子を信じて守らねばと決心して家庭裁判所へ
出向きました。映画とかドラマではなく、自分の子が裁かれるなんて信じられない思いでした。
裁判長から「最後に、お母さん、言いたい事があれば何でも言って下さい。」そこで私は
「本当に、息子は申し訳ない事をしたと親も反省しています。どう考えても反社会的行動です。
それでも親だから、庇います。犯行の動機です。最初は、脅された友達を助ける為にやった事。
誰かを助ける為でも、犯罪は犯罪ですから許されるものではありません。だから、どんな処分でも
構いません。息子を社会人まで育てます。こんな子でも親にとっては大事な息子ですから。」と
正直に母の考えを言いました。どんな処分でも受け入れる覚悟はできていましたから。
その後、地元の公立高校受験の時は、合格出来るか心配でしたが入学が許可されました。
高校へ行っても次男の、やんちゃぶりは衰えず、頭を下げる日々に、停学が加わりました。
息子たちが社会人になってから、町の教育委員会関係の方がおっしゃった言葉が印象的です。
「学校勤務の時は問題を起こす生徒には、苦労したが、今思うと、エネルギーが有り余って
いたのかもしれない。社会人になれば、そのエネルギーが沢山ある子の方が有望ですよ。」と。
偽物の1万円札を使ったとされて担任の先生から「△△君大変な事をしましたね。」と言われ、
私は驚きました。まだ何も真相がわかっていないのに息子が使ったのが偽物だっただけで
犯人扱いされて、この言われように、私は納得できませんでした。
4・5日前に我が家で、お札はコピーしただけで犯罪になり、使ったらエライ事になると話した
ばかりなので息子が加担していたとは思えなかったのです。だから、
「警察に届け、公にして真相究明して、息子でない事を明らかに。」と主張しました。
学校側が上手く手配し、公にはならず。真相は、同級生の家族がカラーコピーしたお札を、
学校に持って来て、息子に買い物を頼んだというものでした。全く人騒がせな出来事でした。
息子の学校でのトラブル、警察沙汰や裁判沙汰から学んだ事は、子どもが何をしようが、親は
愛情と忍耐で我が子を信じて、決して見放さず、最後は親でないと守れない事です。
また、母親は検事でなく弁護士になる事、愚かな母と思われても、いいのです。
息子には母の気持ちが伝わる筈ですから。直ぐには伝わらなくても、
大人になれば、自分が親になったら、わかるかと思います。分かったよとは言わないでしょうね。
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