一晩だけ仔犬を預かった事があります。たった十何時間一緒だっただけなのに
手放す時は大変でした。犬でさえ、そうなんですから、3男を京都に送った後は
寝込みこそ、しませんが、大ショックでした。事前にわかっていたとはいえ
寂しい想いを隠せません。息子の名前を付けた犬を飼う事を考えましたが、育て
る自信がなく諦めました。そんな時、祖母の実家で、子犬を育てている事を知り
会いに行きました。お互いに一目惚れです。自宅から10分程の距離なので度々
会いに行けます。行くと擦り寄ってきて離れませんそこら中、嘗め回します。
ごんちゃんは、玄関前の作業小屋から倉まで、30m程のワイヤーロープが張られ
そのロープにごんちゃんの首輪から伸びたチェーーンのリングが通されていて
玄関前から倉までは自由に移動出来るようになっていました。次第に後姿を見せ
警戒心がないポーズを示すようになりました。以前ポスティングをして繋がれた
犬に脚を嚙まれた事がありますが、怖くはありません。吠える犬は、大の苦手です。
親戚の家にいる犬はオスで”ごん”です。私はごんちゃん と呼んでいました。
近所を一緒に散歩したり、身体を摩ったり、頭を撫でたり色んな話もしました。
夏バテの時もありました。食欲がなく、だるそうでした。とても可哀そうでした。
秋に向かう中、気温が下がり始めると回復したようでした。サツマイモが大好きな
ようで親戚の人がゴンのために栽培しているようでした。息子が訳あってシングル
になった時、ペットを買いたいと言ったら2歳になったばかりの孫男を顎で指して
あれで、いいか?それ以来、孫男は私のペットになりました。最近は殊に生意気です。
知恵が付いて来たかな、まんざら馬鹿でも、ないらしい。本気で怒る時があります。
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